去年の今頃、持病での入院をきっかけに、大切に育てていたバラを半分以上枯らせてしまいました。 今残っているのは、その過酷な環境を生き抜いてくれた貴重な生き残りたちです。
空っぽになった植木鉢を見るたびに寂しさを感じつつも、新しく株を迎え入れるのは少し気が引ける……。そんなとき、前々から気になっていた「挿し木(さしき)」に挑戦してみることにしました!
そもそも「挿し木」とは?
挿し木とは、植物の茎や葉を切り取って土に挿し、発根させて新しい株を増やす方法のことです。 親株とまったく同じ遺伝子を持った花を咲かせることができるため、お気に入りの植物を手軽に増やしたいときにぴったりの技術です。
ミニバラの挿し木レポート
ちょうど花が終わった6〜7月の弱剪定の時期だったため、剪定した枝を使って挿し木を試してみることに!余っていた植木鉢に、切った枝をたくさん挿しておきました。

- 【経過 ①:芽吹き】 しばらくすると、挿した枝から新しく葉っぱが出てきました!たくさんの枝のうち、いくつかが無事に根付いてくれたようです。

- 【経過 ②:成長とつぼみ】 さらに観察を続けると、なんと小さなつぼみまで確認できるようになりました。

- 【結果:開花】 そしてついに、挿し木から育ったミニバラにきれいな花が咲きました!

ミニバラの挿し木:基本のやり方
今回の経験や一般的なコツを踏まえた、ミニバラの基本的な挿し木のやり方をご紹介します。
- 枝の切り取り(穂木づくり)
- 花が終わった後の元気な枝を10〜15cmほどの長さに斜めに切り取ります。
- 水分の蒸発を防ぐため、上のほうの葉を2〜3枚残して、下の方の葉は取り除きます。
- 水揚げ
- 切り口を水に1〜2時間ほど浸し、十分に水分を吸わせます。
- 用土への挿し込み
- 清潔な赤玉土や挿し木用の土を入れた鉢に割り箸などで穴を開け、枝を挿します(肥料分のない土を使うのがポイントです)。
- 管理と水やり
- 土が乾燥しないように明るい日陰で水やりをしながら管理します。
成功させるための補足・コツ
- 葉っぱを適度に残す 今回の経験でも感じましたが、剪定した枝にはきちんと健康な葉っぱを数枚残しておくことが大切です。葉が光合成を行うことで、発根するためのエネルギーを作り出すことができます。
- 肥料は与えない 発根する前の挿し木に肥料を与えると、かえって根を痛める原因(肥料焼け)になるため、最初は必ず「肥料分のない土」を使いましょう。
- 直射日光を避ける 発根するまではデリケートな状態なので、直射日光の当たらない風通しの良い日陰で優しく見守るのが成功の秘訣です。
空いた植木鉢から始まった小さな挑戦でしたが、無事に花を咲かせることができて大成功でした!みなさんもぜひ、お庭のバラで試してみてくださいね。

